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第3講 株式投資に臨む前に

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安易な態度を取るな

株式投資に臨む場合、「株でもやってみるか」と軽い気持ちではじめた方は意外と多いのではないか。初めから、「俺は株に全力挙げて勝負する」というような入れ込んだ姿勢で株式投資に臨んだ方は少数派であろう。株式投資をするキッカケは友人から株の儲け話を聞いてとか、自社株投資で興味をもったから、低金利で貯金だけではどうにもならないから、親から遺産を引き継いで・・・など人それぞれによって、理由違う。動機は何でもよい。

問題は姿勢である。大事なお金を株式に投資する行動を起こすというのは動機がどうあれ、目的はひとつである。   

2005年2月にライブドアがニッポン放送の株式を大量取得して乗っ取り騒ぎに発展した。連日、連夜、お茶の間にこの話題をフジテレビ以外のTV局は取り上げた。株式に関心のない一般の方々がはじめて難しい株式の仕組みなどを説明したおかげで株式投資にかなり興味をもった。特に、20歳代、30歳代という株式投資の経験のない人が高い関心を示し、実際に株式投資を実行するケースも多くみられたようだ。大手証券の株式新規口座の申し込みも順番待ちがでたほどだ。

何といってもライブドアの株式が1単位300円程度で買えることが魅力のようだ。実際には1単位だけを買っても手数料の方が2500円もかかるので、値上り益を手にすることは不可能。100単位ぐらい買わないとむずかしい。

このように動機がなんであれ、我々、専門家にすれば誠にありがたい行動ではあるが、いざ、株式投資をするとなかなか売買益を出すのはむずかしい。上か、下かのどちらしかないので、案外簡単にみられる。しかし、気軽に飛び込むと地獄のようなワナが待っていることを肝に銘じてから参戦していただきたい。

バブル時代の上昇期ならば、高値で買った後、反落しても次に上昇し始めた時にはその高値を抜いてくれる。それこそ、気楽に投資で稼げる。そういう一時期を除くと気楽に稼げることなどありえない相場が連綿と続いている。混迷の時期や全体下落相場の中での投資は気軽な投資行動をとれば、たちまち、冷や水を浴びる洗礼が待ち受けている。「そんなはずではなかった」「持っていれば何とかなるだろう」挙句の果てに「株価が間違っている」などとヤケクソ気味で自分の失敗を棚に上げて株価をなじる格好になってしまう。投資金額の1割や2割の損ならば、「まあ、仕方ないか」と言っていられるが、半分以下になるとさすがに、顔色も悪くなり、それが気になって、何をしてもおもしろくなくなる。そこで、初めに買ったときのことを思い出して、「あの時、こうすればよかった」「別の銘柄のほうが正解だった」などとあれこれ反省する。しかし、サイは投げられており、元に戻れない。現実は半値の銘柄をどうするのかという問題を克服しなければならないのである。しかし、どうにもならない。損きりを掛けてもケガが大きすぎる。結果的には、そのまま放置したままで、ひたすら、戻ることを願うだけになる。塩漬けへの道とはそういう過程をたどるのである。

 以上のような経験をほとんどの投資家が何度もしているのだ。どうして、そうなってしまったのか。銘柄の選択ミス、タイミングの悪さ、欲のだしすぎ、意地の張りすぎ、根拠のない自信などの要因があげられるが、それらは、すべて株式投資を始めるときの姿勢に問題があった。投資に臨む前から失敗になるよう約束されていたといっても過言ではない。どういうことか?それは投資に対してあまりにも気軽に考えて行動をとったことに原因がある。  銘柄ひとつにしても、タイミングにしてもそうである。株式投資は最近では10万円以下でもできるようになった。いわば、パチンコ感覚の世界である。バブル時には100万円を最低限用意しなければできなかったことを考えると誰でもできることになったわけだ。しかし、投資家の現状では500万円以上の資金で投資をする人が60%以上であり、少額資金はかなりの少数派である。現在のようなデフレ時代に500万円というのは大金である。民間企業の勤労者の年平均所得447万円を上回る金額である。1年間働いても手にすることができない資金である。

計画性をもって臨む

そのような資金にもかかわらず、まさしく、パチンコ感覚で株式投資を試みようというのだ。パチンコはすぐに資金がゼロになるが、株式投資は余程、大きなバクチを打たないことや倒産会社に当たらない限り、短期で資金がなくなることはない。その意味ではパチンコと比較するのは適切でないが、作戦も計画性もない状態で投資に臨むことが問題なのだ。

皆さんは何か新しい商売や大きな買い物をしようとするときにどうしますか? 恐らく、衝動的な行動をとることはしないでしょう。事業主の方であれば、その意味はいやというほど経験されているはずだ。商売するにしても、事業の将来性、市場調査、立地、資金計画、雇用、法律、税制などいろんな問題をひとつひとつ解決した後で初めて、「これで商売は成功できるだろう」と確信を持ってから実行に移すのではないか。人から勧められて、儲かりそうだからといって商売する人はないだろう。たまに、うまくいくことがあるが、そんなことをすれば、いくらお金があっても足りない。それこそ周りの人からは笑われてしまう。大きな買い物でもそうだ。高級車を購入する場合、国産車か、輸入車か、車種、性能、デザインなどカタログとにらめっこしながら何日もかけて、決めるものだ。

株式投資はそういう事業を始めることや高額の買い物と同じ用意周到さができて実行するものだ。しかし、実際には、商売や高額商品購入のようにじっくり調べてからはじめることはしない。証券マンから「この銘柄を買いましょう」と勧められれば、大きく考えないで買ってしまう。

考えている間に株価が上がってしまうというあせりなどもある。そういう時には後程の講座で説明するが、とりあえず、最小単位程度だけ買うことにして、その銘柄について最低限のことを知って対処すべきである。

業績はどうか、最近の動きはどうか、なぜ、同業他社との比較、好業績の要因、最近の出来高、市場の流れに合致しているかどうかなどいろんな角度銘柄の中身を調べることも重要(後ほど銘柄選択編で説明)だが、買うときに計画性をもつことを決めることを忘れてはならない。

どのくらい買おうか、どこで利食おうか、どこで投げようかなどの計画を常に立てるクセをつけることである。先ほどの商売や高額商品購入の計画と同じことを考えるのだ。計画性とは短期狙いなのかなどの時間の設定、そして、利食いや損きりをする売却価格の設定の両方を決めるのである。のちほど説明する。

チョッとはチョッとで済まない

例えば、仕手筋が介入して、いきなり急騰した銘柄に「スリルがありそうでチョッとだけ買ってみよう」と最小単位だけ買ったとしよう。株の好きな人ならば何度か経験があるはずだ。その時に「チョッとだけ」という意味をどれだけ考えているかが運命の分かれ道になる。実は、この「チョッと」というのが曲者である。「チョッと」のつもりが、チョッとでなくなり、大きな失敗の始まりになるケースが案外多いのである。

仕手株とは何かについて少し説明してみる。仕手とは特定の銘柄に集中的に買い物を入れて、短期的に人気を煽る者を差し、その周辺グループを含めて、仕手筋という。その対象となる銘柄を仕手株という。概ね、彼らの資金に応じて小型株(発行済み株式数1億株未満)の銘柄を選び出す。大体、そうした銘柄は優良株や好業績銘柄から選びだすことは少なく、業績など無視してただ、需給関係の良い銘柄だけを選ぶ場合が多い。2003年前半に大きく活躍したルックなどは代表的な仕手株。確かに、短期急騰という面では魅力があるが、何の買い根拠もない銘柄のために、一旦、崩れるとほぼスタート地点まで戻ってしまうことはザラにある。

仕手株については後でご法度と口を酸っぱくして何回もいうが、「チョッと」だけ買ったご本人も深入りしてはいけないことを知っている。それな

のに、なぜ買うのか、それは短期で一気に急騰、急落をするために、スリルを味わうことができる。一種のバクチである。それに参加したいという衝動にかられるのは人間誰でももっている怖いもの見たさの心理が働くためだろう。

また、ネット取引を使ったネット仕手も目立っている。彼らが参入したという情報で株価が一時的に上昇する。それが時にはストップ高を何回も演じるために大きな魅力になっている。しかし、彼らが売れ逃げてしまうと裏づけのない悲しさで元の木阿弥になり、連日急落する。急落の過程で値段がついていくのならば、まだ良いほうで売り気配のままで、急落を繰り返す場合もあり、売るに売れなくなり、値段が付いた時には哀れ半値とかになっている。そういうものが仕手株なのである。

だから、参加しても危険性があるために、参加する投資家は最小単位で買ってみようと思うのだ。仕手株で大失敗するケースはほとんどそこから始まる。具体的にそのパターンを説明してみる。

仕手株を買うと言っても、はじめの急騰場面から買う投資家は少ない。連日買われて20~30%高くなってから、「まだ、上がるのではないか」という心理になって買うケースが多い。それ故、最小単位 (例えば、1000株)ならば、損してもたかが知れていると思って買う。その時には「下がったときにはすぐに投げ(売却)よう」と考えて行動にでたはずだ。

そうして買った仕手株だが、心配するどころか、10%くらいすぐに上がった。本来はここでラッキーと思って利食いするよいはず。不思議なことに「やっぱり、まだ、上だ」とはじめの警戒感などはどこへやらの心理に変化して、強気になっている。(更に、買い乗せする投資家もいる)その後の株価も堅調に推移し、下落の様相をみせない。上値を窺う感じが強くみられそうな展開に映るのである。そのうち、もたつきが転じて、下落する。スッと値を消す。そこで、逃げることが絶対なのだが、最大の間違いをする。押し目買いをするのである。2000株に増える。幸い?にも株価が少し戻るが、元の高値まで戻らない。そして、再度、下落すし、押し目買いをした株価もあっさりと割り込む。そして、損をしたくない一心でまた、押し目(ナンピン)買いをして、株数が3000株になる。そんなことを繰り返しているうちに、株価が半値になり、動きも小さくなってしまう。信用取引をして買った場合には、担保不足で追い証(追加の資金や株券など)を証券会社から迫られるケースだ。そのまま放置しておくと6か月の期日(最近では無期限などというものができたが、概ね最大の期間は6か月)で損金を強制的に精算しなければならない。現物でもっていても、売るに売れない。塩漬けへの道を辿ったことになる。

 このように、はじめは仕手株だからと思って、少しだけ買うことでスリルを味わう形で参加するのだが、はじめに買った1000株の損が惜しくなって、更に、資金を投入していき、ついには、株数が膨らむ。下落のたびにナンピンを掛けていく。気がついた時には取り返しのつかない含み損に膨らみ、動きがとれなくなる。材料や業績好調などの要因で短期で急騰し、反落し一時的に大幅安になった場合には持ち続けていても、元に戻る期待がある。仕手株はそうした保証はまったくない。新しい仕手が介入しない限り難しい。

決めれば忠実に実行

少しのつもりが大怪我する過程を説明したが、仮に、参加しても計画性や目標をもって臨んでいたならば、軽いケガで済んだはずだ。まず、参加すると決めた時点で①いつまで保有するか、②どの時点で利食いするのか、③どこまで下落すれば、売却するのか、という冷静な計画や目標を決めることを必ず決める。そして、それを忠実に実行することである。それによって、危機から逃れることができる。

1週間に限って保有しよう。その間に10%上昇すれば利食い、5%下落したならば、売却しようなどと決めておくのである。利食いが売却の目標に至らず、1週間経過すれば、もちろん、売却する。そのように決めると忠実に実行することが絶対、条件である。目標に株価が近づくにつれて、「まだ上がるかも知れない。もっと上がるまでもってみよう」などと途中で目標変更をしないことである。計画通りに売り買いして、利食いした後で大きく株価が上昇することもある。後のことは決して考えて売買してはいけない。計画を忠実に実行することはリスクの高い株式投資を少しでも安全に近づけるための自己防衛行為と位置づけることである。したがって、売買後の動きは関係ないものとして常に考えられるようにしなくてはいけない。売買してから改めて「まだ、上がある」とみて、買い直す行動をとる向きがある。好ましい投資行動とはいえないが、どうしても、買い直すのであれば、改めて、計画性を持ち込んで対応することである。

こうした計画性は仕手株でなくても、一般の銘柄においても同じで、常に、買うと同時に冷静に計画を決めて忠実に実行することである。その際、売却を決めてもいざ、実行しようとすると大変な決断が必要である。まさに、後ろ髪を引かれるとは、このことを言う。それを断ち切って、頑強に実行することだ。まかり、間違っても「もう少し待って戻れば売ろう」などと自分で勝手に納得して方針を変えてはいけない。売却の後、戻ることはあっても一切、無視することである。振り返ってはならないのだ。

計画性をもつこととは

計画性をもつこととは、①期間の設定、②目標価格の設定に分けることができる。期間の設定は目先、短期、中期、長期に分かれる。目先とは1週間とか、時には3日などの場合。相場が上昇を続けている場合に勝負をかける場合に設定する。特に、厳格に守らなくてはならない目標設定である。短期とは1か月程度と決める。別段、3か月まで短期と決めても何ら差し支えない。個人によって、時間の長さには差がある。短期狙いはテーマ性の銘柄などに乗る場合に適している。例えば、DVD関連など市場人気が高まっている銘柄を買う場合の目標設定に向いている。タイミングを特に、重視しなければならない。この短期の間に利食いの目標設定のゾーンに入った場合には当然、期間と関係なく利食いをするのは当然である。損切りも同じ。

 中期狙い。3か月~6か月がメド。予想以上の好業績などの好材料で一旦、買われた後、調整に入っている銘柄を狙うには適している。直近の例では阪和興業の昨年11月の動き。10月末から予想以上の業績を買う動きが表われ、120円から151円まで6日間で上昇した。その後、130円台まで押し目をつくった。いわゆる初押し場面になる。その押しの後の反発場面の140円前後で買う。以後、12月末頃に130円まで一度下落しているが、それを底に一貫して上昇を続けており、3か月後の2月には195円まで上昇、6か月後の5月には220円をつけた。同じ例は津田駒にも表われている2003年1月に11月期の好決算発表を予想して160円から1月下旬にかけて、237円まで上昇。その後、200円まで反落し、直後に反騰態勢に入った。3か月後、5月決算の増額修正が4月8日に発表されて、一気に347円まで急騰。

 予想以上の好決算は1か月の短期でも狙えるが、中期程度の時間をかけた場合には幅が取れる場合が多い。以上の2例の場合は好決算の上に、市場の流れの低位株人気も加わったことが上値追いを加速させた大きな要因でもある。

 6か月以上の長期狙いは1か月、3か月の繰り返す組み合わせで狙うほか、会社側のファイナンスの準備には入った動きや体質が変化した時などの場合に長期で臨む。好業績を2年連続以上続け、時流に乗る商品をもち、次の新製品や技術を開発した銘柄は6か月以上上昇する。その際、タイミングをみて、短期、中期狙いで何回も勝負ができる。株式相場の醍醐味を味あわせてくれる。

 以上のように期間の設定をハッキリと決める。次に説明する価格の設定に到達しなくても、時間がくれば、勝負を降りることである。

 価格の設定について説明する。価格は普通どこで利食いするのか、という目標価格の設定に止まる。必ず、儲かるのであれば、それで十分だが、勝負に負けたと判断した損きり価格の設定を忘れてはならない。むしろ、こちらのほうが重要であろう。

 上ばかりみて歩いていると、下に気がつかず、落とし穴にはまって大けがをしかねない。そのため、下も良くみて歩くことだ。それと同じで「どこまで上がれば、利食いしよう」(上値の目標)、「どこで損切りしよう」(下値の目標)を買った時点で決めることを忘れてはならない。このほかの目標としてはナンピン価格の設定、買い上がり価格の設定などもあるが、基本的にはそれの応用であり、価格設定を決めた場合には躊躇なく処分を断行すること

 しばしば、聞かれることだが、「どのくらいを目標価格の設定にすればよいのか」という質問。これは銘柄別、所有期間、相場全体の流れ、個人の感覚などの条件によって変わるため、これらは、それぞれの好みによるため、正しい価格の設定などというものはない。ただ、自分の資金と相談して、どこまでの損ならば、耐えられるか、ということが究極的には損きりの設定の場合には重要であろう。利食いの目標においても、「短期で倍になれば売ろう」というようなべらぼうな目標を設定してはいつまで経っても利食いはできない。大きな相場になりそうな銘柄と仕手株のような目先、短期の銘柄の場合とではおのずと違ってくる。短期の場合ならば、10%で利食いしようとか、手の届きそうな水準を目標にすることだ。

 絶対にしてはならないことは、目標値まで到達したのに、「強い動きをしているから、もう少しもってみよう」などと引っ張らないこと。決めれば、絶対に売却を断行することである。売却後の銘柄はみないことである。「後であがって損をした」などと儲かっているのに、損をしたなどととんでもないことは言わないこと、思わないこと。ありがたく感謝することである。

 さきほど、期間の設定を説明したが、3か月の勝負を決めたが、それまでに、利食いの価格が1か月で達成した場合には、3か月にこだわらないで、とりあえず、利食いすること。期間よりも価格設定を優先することも守ることである。このように、計画性をもって株式投資に臨むことは絶対欠かせないことであり、自分の財産を守るための行動だと固く信じて実行することである。

欲をもっても強欲は慎め

 計画性について、やかましく忠実に守れと言い続けているが、これがなかなか言っても守れないのはなぜだろう。それは利食いに関して人間特有の欲が前面にでてくるためである。最初に決めた計画が近づくと「もっと儲かるのではないか」という欲がムクムクと湧いてきてそれを邪魔するのである。筆者は欲そのものは決して悪いとは思わないし、それがなくては人間は進歩しなかったであろうと考えている。自分だけは幸せになりたい、人よりも良い暮らしをしたい、もっと儲けたい、良い学校に行きたいなど誰でも思う。それが欲、きれいな言葉に置き換えるならば、健全な向上心とでも呼べるものである。

 儲けたいから株式投資をするのであって、そういう考え方はごく自然なのである。しかし、物事には行き過ぎがあってはならない。ひいきの引き倒し、過ぎたるは及ばざるがごとし・・・と昔からやりすぎを警告する故事があるとおりである。

 株式投資でも50円幅を取る計画を立てても、それを達成しても売らない。「いやいや、もっと大きく利食いたい」と上がるにつれて欲の皮が突っ張ってくる。これがいけない。それは欲を通り越して「強欲」と呼ぶのである。そういうことをするから利食いのチャンスを失い、結果として塩漬けへの道を歩むことになるのである。

 計画の実行とは自分の強欲との戦いでもあるのだ。はなさか爺さんのストーリーを思い出してほしい。正直爺さんはここ掘れワンワンで金銀ザックザック。欲張り爺さんはガラクタばかり、あの物語である。欲張りはロクな結果にならないことを思い知ることであろう。

常に、自分を安全圏内に

計画性をもつことと、強欲を慎むこととは、結局はリスクの高い株式投資においてリスクを少なくするために欠かせない行動であることを知ってほしい。はじめの第一講でリスクを覚悟して臨めと宣言している。そのリスクをいかにして軽減するかが株式投資の永遠の課題なのである。計画性や欲はほどほどに・・・というのもそれが目的である。更に、損きりを思い切ってせよというのも損はなるべく少なく、利益は大きくという結果を求めるために欠かせない行動なのである。損をするのがいやさにいつまでも持っていると大きな損になり、切るに切れない塩漬けへの道をたどる。小さい損きりできれば、損金は問題ではなくて、その元金が重要なのである。元金さえ戻れば次の新たな戦力になっていくことを忘れてはならない。損きりできる人は儲けることができる人なのである。

 これら一連の投資に関する前提条件は何のためか。それはすべて、自分の財産を安全圏に保つことのみにある。そういう保全のために口酸っぱく、計画性をもち、実行せよというのである。

  「安全志向を考えるならば、はじめから株式投資をしなければ良い」と言われそうだ。リスクがあるからスリルもあって、儲けたときの快感が何ともいえない充実感を味わえる。その通りである。安全に自分の財産を守るという意味は何も貯金をせよということではない。あくまでも、株式投資という枠の中での安全志向である。

 株式投資で年間一気に2倍や3倍というホームランを狙わないで、2割や3割程度のヒットを狙うことに徹しなさいという意味なのだ。2割や3割といっても、預貯金の利回りに比べて100倍の利回りになる。それ自体低金利下では凄いことなのである。株式投資での安全志向で稼ぐことはそういうレベルのことを言うのだ。

 その目的達成のためにあらゆる角度から株式投資に勝利するためにこの講座を設けたわけだ。順次、追って説明していきたい。

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