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第15講 総集編 これまでのまとめ

14回にわたって、基礎編としての相場に臨む前の姿勢、応用編としての銘柄選択、そして、実際の売買のための戦略編として、説明を続けてきた。すでに、投資家の方々は基本的な知識や用語はご存知として説明したので、はじめの経験の方々には難しい内容であったかも、知れない。この講座の特色は過去、投資家の方々が自分の投資方針では間違いなく損をしていることに対して、なんとか、利益を出せる投資家になってほしいために開設した。この講座で学んだことを実行すれば、それでは「確実に成果を挙げられるのか?」と言われると「絶対です」とは答えられない。しかし、過去の投資家の方々の投資作戦よりはより確実な成果を得られるとは断言できる。

この講義は筆者が業界紙の記者として30年間にわたって有望銘柄を探し続ける過程で得たノウハウを投資家の皆様に公開したものである。業界紙の記者といえば、なんとなくガラが悪く(実際にそうかもしれない)、仕手株ばかり推奨しているとみられがちであった。しかし、筆者は誰でも市場の流れを的確に捉える銘柄の選択方法は必ずあるという信念のもとに銘柄研究し、このような銘柄発掘方法が相場を乗り切る上で適切ではないか、という結論になり、この講座にまとめてみた。筆者はこの方法によって実際、銘柄発掘をしている。おおむね、そこから発掘した銘柄は市場全体が下降局面にあっても、それに引きずられることなく、上値を追いかけるケースが多くみられており、基本的には正しい銘柄の発掘方法だと思っている。

さて、もう一度復習してみたい。

 まず、基本姿勢。投資に臨む前に是非、実行しなければならないことはまず、資金の性格がどうかという点だ。資金の額をいっているのではない。基本的には資金はいくらでもよい。多ければ多いなりの投資作戦をすればよい。少なければ、それに応じて対処すればよいのだ。問題は絶対に使ってはならないお金で投資してはいけないこと。退職金、結婚資金、住宅資金、学資金、教育資金、生活費、などを投資に回してはいけない。失敗した場合には取り返しがつかないためだ。投資資金はあくまでも余裕の資金ですることである。「株式投資で良い銘柄があるから・・・」とおいしそうな話を聞いたからその資金の一部一時的に回そうなどと決して考えてはならぬ。

 余裕資金での運用を決めても、投資はその全額を使ってはならない。常に、その3割とかを現金に置いた状態で投資をすること。それと銘柄をむやみやたらに多くもたない。せいぜい3~5銘柄まで。そして、重要なことは買うと同時に目標設定をすること。どこで売りをするかを決めるのである。それは利食いの売り目標だけでなく、損きりをする価格も同時に決めてそれを確実に実行するのである。ナンピン買いも三度までが限度。

 以上のような基本的な姿勢を明確にして、初めて銘柄を探すのである。銘柄の探す最初の注目点は市場の支配者は誰かを特定することである。外国人、個人、法人などの主体を確認する。そして、彼らの好みの銘柄の中から銘柄を選択するのである。その際、絶対的に業績を重視すること。そして、その業績がどのくらいの変化するのかをみる。前期が赤字で今期が大幅黒字になっていれば、赤字を気にしない。ただし、繰越損や債務超過などの銘柄は避ける。また、好業績がヒット商品なのか、新製品、新技術なのかをみる。それらは新しい風を企業に呼び込むために、株価を刺激するのである。つれて、積極的な設備投資をしているかどうかも重要なポイントになる。

 また、株主優遇が期待できるのかどうかも基準のひとつになる。それと会社側の姿勢が意欲的かどうか。それらを総合して、最後に、タイミングを計るために、チャートをみる。これは需給面も計れる。そのような準備を十分に調査して銘柄に臨むことを決して、忘れてはならない。

 このセオリーに固執することも好ましくない。自分の常識で判断して、これはちょっとおかしいとの疑問をもてば、躊躇なく処分することも覚えておくことだ。

 このようにして、銘柄を選択し買いを敢行することで過去の自分の投資作戦の失敗から抜け出すことが可能になる。

 それと仕手株に関していえば、どんなにおいしい話であっても乗ってはいけない。何の材料もない銘柄を高値にまで上昇しても所詮は腕力が力尽きるのがオチで後は惨めな暴落が待っているだけである。

 銘柄は万人が納得する材料があってこそ、上昇が持続するものだ。すべては東洋機械金属、日本医薬品工業、ハリマ化成などが証明している。

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