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5 チャートの使い方

2020 3/28

 最近はパソコンを利用した株式投資が盛んになり、いままで自由に活用できなかったデーターで投資が可能になった。特に、チャートは従来のロウソク足から移動平均線、サイコロジカル、一目均衡、ストキャスティック、新値足、逆ウオッチなど手間ひまかけて作成していたものが簡単にみることができるようになった。中には独自で開発した秘法と呼ぶ(勝手にそう決めている)ものを開発して投資家に売り込む会社もあらわれるなど、パソコンを使った投資作戦は身近なものになった。

では、それを武器に株式投資をした場合に投資成果は大きく上がったのだろうか。なぜか、大儲けしたというような話をあまり聞かない。それはチャートによって株価が動いていくのではなく、株価の動きの結果がチャートになって表されていることを案外、知っていて理解できないでいることが原因ではないかと考えている。それでは「チャートは役に立たないのか」と思うのも早計である。チャートは使い方によっては大変役に立つ。それだけはハッキリといえる。筆者は40年近く株式を研究している。毎日、150銘柄の日足を書いている。毎日引っ張っていると細かい相場の変化を読み取ることができるようになる。特に、大きな変化が起きるときにはその暗示が随所でみられる。そのため、毎日が楽しい。最初の頃は怠けて3か日分をためたりして、肝心の変化の時を見逃すなどの失敗もあったが、今ではパソコンで四本値をみられるおかげで毎日、1時間30分あまりで日足を書くことができ、楽になったものだ。

「パソコンの日足を使えばそんな苦労しなくても良いのではないか」と言われるかも知れないが、一銘柄づつ毎日、書くことでボチボチこの銘柄のチャンスが近いことが分かるのである。パソコンに頼るとどの銘柄がその変化をしているのかがわからない。ひとつひとつ確認しなければできない。同じ銘柄を毎日書いていればこそ微妙な動きが分かるのである。すなわち、上がる寸前のヒントを与えてくれるのである。

出来高も毎日書いているので、需給関係と株価の動きが同時に分かる。市場で起きていることが、動きと出来高をみればピンとくる。何か水面下で起きていることを株価は時には教えてくれるのである。そして、そういう銘柄を調べてみる。

今までと違う何かが、その銘柄に起きているから、変化が生まれているのである。実際、増額修正が近いこととか、新しい材料がでる前にチャートに小さな変化が生じて表れることがある。そのときには何がそうした動きにさせたのかは分からないが、しばらくして、増額とか、新技術とか、画期的な製品、あるいは、合併とかの資本移動の材料などが飛び出して、その理由が明らかにされる。チャートが先に教えてくれるのである。また、そういう材料が飛び出してから、どのくらい相場を押し上げるのかをジックリ調べて、改めて、チャートをみて、買いのチャンスはどの辺りかをメドかも参考にできる。

チャートは何か見えないところで変化がおきていることを教えてくれたり、材料を織り込んでいく流れの中でどの辺りで買ったり、売ったりできるのかを判断するために使うのである。したがって、チャートはその銘柄のもつ業績や材料をその銘柄にふさわしい水準まで株価に織り込む過程を表したものといえよう。何にもせずにチャートの法則だけをみて、どういう材料があるのか、業績などの動向をみないで、判断するのは成功することもあるが、賢い使い方とはいえない。

そういう法則だけで売り買いをしていると大きな相場も小さな相場も同じ幅しかとれない。材料などを判断して、これは、大きな相場に発展すると判断した場合には少し上がったからといって、一喜一憂しない。大きな相場に発展する材料をしっかりと把握することがはるかにチャートだけの法則だけの売買よりも成果が大きくなるのである。

あくまでも、チャートはタイミングをみることに主眼をおいてみることである。

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